シャトルバス運行 絹遺産群へアクセス向上 伊勢崎市
- 掲載日
- 2013/10/02
伊勢崎市は1日、世界文化遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産である田島弥平旧宅(同市境島村)を中心とした大型養蚕家屋群へのアクセス向上のため、11月から来年3月までの土日祝日、東武伊勢崎線境町駅から無料シャトルバスを試験運行すると発表した。観光客の利便性を高め、境島村への誘客を図る。
シャトルバスは同駅南口から、利根川左岸の利根川水辺プラザ公園、上武大橋を経由し、弥平旧宅最寄りの島村蚕のふるさと公園までを結ぶ。利根川水辺プラザ公園からも島村渡船を利用して右岸に渡ることができ、徒歩で弥平旧宅などを巡ることができる。
試験運行を決めた背景には、境地区を走る市営の無料コミュニティバス「あおぞら」が両公園に停車せず、運行本数も少ないなど、公共交通機関を利用したアクセスが不便だったことがある。
運行日は区間内を5往復する。バスの車体には弥平旧宅をデザインしたラッピングも施す予定で、バスを見た人にも絹産業遺産群への関心を持ってもらうようにする方針。
市は今回の利用状況を踏まえた上で、来年度の運行を検討する考え。