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「富岡製糸場と絹産業遺産群」Web

普通車800台分確保 富岡製糸場1キロ圏内 駐車場整備めど

来年6月の世界文化遺産登録を目指す富岡製糸場への来場者対策として、富岡市は来年度、上州富岡駅近くの市有地「大成ポリマー跡地」の一部(普通車約200台)を無料駐車場として開放する。休日限定の臨時駐車場3カ所、既存の市営駐車場と合わせて製糸場の1キロ圏内に約800台分を確保した。整備目標は千台分だが、残りは混雑状況に応じて民間企業の駐車場を休日に借りる計画で、バス待機場を含め駐車場整備にめどが立った。

市まちづくり課によると、大成ポリマー跡地(約2万平方メートル)は製糸場から約1キロの距離にあり、1993年に市が取得。市街地有数の未利用地として活用策が検討されていた。同所西側の約6千平方メートルに約200台分の区画を整備する。

製糸場周辺には現在、市営駐車場3カ所(普通車110台、バス14台)と民間駐車場3カ所(普通車85台)がある。来場者の増加を見込んで駐車台数の拡充が求められてきたが、周辺の交通渋滞を回避するため、離れた場所に駐車場を設ける。2キロ離れた公有地にはバス34台分の待機場を整備する。

1キロ圏内では来年4月以降、大成ポリマー跡地の市職員駐車場(100台)、市保健センター(130台)と近隣の民間企業駐車場(188台)を休日限定で借り、観光客向けに開放。市で新たに駐車場用地を確保する計画はなく、混雑状況をみながら、近隣の企業に休日の駐車場貸し出しに協力してもらう方針。

同課は「観光客に歩いてもらうことになるが、市民生活にも影響するため渋滞対策が必要。散策を楽しんでもらえる街づくりも併せて進めたい」としている。

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