製糸場縁に友好都市 富岡市と深谷市が調印
- 掲載日
- 2013/10/05
富岡市と埼玉県深谷市の友好都市提携調印式
富岡製糸場開業記念日に当たる4日、富岡市と埼玉県深谷市の友好都市提携協定調印式が、富岡製糸場東繭倉庫で開かれた。深谷市は製糸場の建設や初期の経営に関わった渋沢栄一ら3人の出身地。両市は文化やスポーツ、経済など幅広い分野で交流を深めていく。
富岡製糸場は1872(明治5)年10月4日に開業。深谷市は、製糸場創設の立役者で「日本資本主義の父」と言われる渋沢、製糸場初代所長の尾高惇忠(じゅんちゅう)、れんがや瓦製造を指揮した韮塚直次郎を輩出した。
調印式では富岡市の岡野光利、深谷市の小島進両市長が協定書に署名した。岡野市長は「歴史的なかかわりを両市民が理解し、尊重することで両市の交流発展につなげたい」とあいさつ。小島市長は「深谷の偉人が富岡の地で奮闘し、偉業を成し遂げたことは誇らしい。来年の吉報を願っている」と世界遺産登録に期待を込めた。
友好都市提携を記念し、製糸場の歴史と深谷の偉人を紹介するパンフレットを共同製作し、両市で10万部を配布する。