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製糸場 仏語で解説 国際交流員のロブションさん 初めてガイド 富岡

仏語で富岡製糸場を解説したロブションさん(手前右)
仏語で富岡製糸場を解説したロブションさん(手前右)

富岡市の国際交流員として旧官営富岡製糸場に勤めているフランス人のダミアン・ロブションさん(26)が21日、製糸場でフランス人を含む来場者を仏語でガイドした。ロブションさんが来場者の解説に立つのは8月の着任以来初めて。これまで製糸場で仏語での対応はなく、解説の幅が広がった。

この日は日仏工業技術会と在日フランス商工会議所のグループ32人が見学。市職員が日本語、続けてロブションさんが仏語で、場内を巡りながら約1時間半にわたり製糸場の価値や特徴を説明した。

解説を聴いた同技術会の大森大陸さんは「日本語のアドリブも即座に過不足なく訳している」と感心した様子。フランス人のユーグ・シャタンさんは「日本は英語や韓国語の説明ばかりで仏語は珍しい。とても分かりやすく、母国語を聞けてうれしかった」と喜んでいた。

ロブションさんはパリの大学で日本語と日本文化を専攻。日・仏・英語が堪能で、普段は外国語資料の翻訳や文献収集に携わっている。

今後も英語や仏語の解説が必要な際はガイドを担う。「もっと製糸場のことを勉強して、より深い解説ができるようになりたい」と流ちょうな日本語で意気込みを語った。

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