蒸気機関再現に弾み 「ブリュナエンジン」商標登録 富岡製糸場
- 掲載日
- 2013/10/26
岡野市長(右)に登録証を手渡す小堀会頭(左から2人目)と野口副会頭
富岡市や富岡商工会議所などが申請していた旧官営富岡製糸場で使われた蒸気機関の通称「ブリュナエンジン」が商標登録された。市の委託で同商議所が取り組むレプリカ製作に弾みがついた形で「世界遺産登録に向け良いものを造りたい」と期待する。
ブリュナエンジンは、製糸場建設を指導したフランス人、ポール・ブリュナが自国から輸入したのが名の由来。創業時から大正時代まで使われていた。現物は愛知県の「博物館明治村」が保存している。
近代産業発祥の地である富岡の歴史を踏まえ、地元のものづくり企業が結集してレプリカを造ろうと、昨年7月に製作委員会(委員長・野口十九一副会頭)が立ち上がった。商議所工業部会の37社が協力して現物の部品計測などを続けており、おおよその設計図ができあがりつつあるという。
商標は同商議所と市、明治村の3者が管理する。22日には小堀良夫会頭と野口副会頭が富岡市役所を訪れ、岡野光利市長に登録証を手渡した。野口副会頭は「工業都市・富岡のシンボルになる良いものを造りたい」と気を引き締めている。