ぐんまちゃん 来年うま年/世界遺産登録/北陸新幹線開業 人気アップ 注目度は◎ 経済効果調査も検討
- 掲載日
- 2013/12/01
3位入賞し取材を受けるぐんまちゃん。大勢の報道陣に囲まれた=11月24日、埼玉県羽生市
県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」が、国内外のキャラクターが人気を競う「ゆるキャラグランプリ2013」で2年連続となる3位入賞を果たした。来年はうま年で注目度が高まりそうな上、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界文化遺産登録が懸かるユネスコ世界遺産委員会が開かれるなど、本県をPRする絶好の機会が控える。人気の維持とさらなる人気アップに向け、県はあの手この手を検討している。
来年以降、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界文化遺産登録や北陸新幹線開業など、県宣伝部長のぐんまちゃんの活躍が期待されるイベントが続く。PR効果を高めるには定着した人気の維持が不可欠。不穏当な発言で活動自粛を余儀なくされたゆるキャラの事例もあり、県はイメージ管理の徹底が必要と判断した。
現在準備しているのは、民間にも貸し出す着ぐるみに関するマニュアル。誰が中に入ってもかわいらしい姿勢や仕草ができるように、身長制限を設けたり、手足や頭の動かし方を細かく定める。キャラクターデザインのマニュアルは策定しているが、着ぐるみは初めてという。
グランプリで優勝した栃木県佐野市のキャラクター「さのまる」は、約700万円の"選挙費用"を投じたのに対し、ぐんまちゃんはポスターの配布やボランティアによる応援隊など低予算の選挙戦を展開。それでも獲得ポイントを昨年の3倍近い75万3千まで伸ばした。お金を掛けずにさらに人気を伸ばす手段として経済効果調査を行うことを検討している。
調査項目は関連グッズの売り上げを想定。熊本県のキャラクター「くまモン」の関連グッズの売り上げは年間293億円といった調査結果が全国で注目されていることから、ぐんまちゃんの人気ぶりをデータで示す調査自体が宣伝となり、ぐんまちゃんを活用する企業団体が増えると期待している。