映像で登録後押し ぐんま絹遺産CMコンテスト 入賞者に表彰状、だるま
- 掲載日
- 2013/12/05
ぐんま絹遺産CMコンテストで大賞を受賞した肥留川さん=上毛ホール
上毛新聞社が公募した「ふるさとの宝を世界へ ぐんま絹遺産CMコンテスト」の表彰式が4日、前橋市古市町の同社上毛ホールで開かれた。大賞に輝いたフリーの映像ディレクター、肥留川( ひ るかわ)宇志(たか し)さん(31)=東京都世田谷区=ら入賞12点の受賞者に表彰状と賞金、副賞の特製だるまが贈られた。
表彰式で渡辺幸男社長は「CMをいろいろな所で公開し、富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録に向けて県民意識を盛り上げていきたい」とあいさつした。
審査委員長を務めた映画監督の桜井真樹さんは講評で「入賞作は着眼点、構想、企画などそれぞれ個性的だった。若い人の参加も多くアニメーションもあった。今後もより良い作品を作ってほしい」と呼び掛けた。肥留川さんの作品「後世に伝えるもの」は「自分の思いを設計図以上に視聴者に印象的に伝えることができている」と評価した。
受賞者を代表して肥留川さんは「(高校生まで)富岡製糸場の近くに住んでいたが、製糸場のことを知らなかった。コンテストをきっかけに勉強して映像にすることができた。僕らが群馬や富岡の歴史を知らないと世界遺産になっても他の人にその魅力を伝えることができない。とてもいい機会になった」と語った。
コンテストは、来年6月に世界文化遺産登録が審議される同遺産群の登録応援キャンペーンの一環として、ぐんま絹遺産78件を対象にしたCM映像(1分以内)を募集し、28点が寄せられた。1次審査で入賞12点を選抜、ホームページなどで募った人気投票の結果も加味して大賞、優秀賞、読者賞、審査員特別賞を決めた。
入賞12作品は上毛新聞社ホームページ(http://www.jomo-news.co.jp/kinu_cm/)で見ることができる。