世界遺産に土産を 県繊維工業試験場でセミナー
- 掲載日
- 2013/12/10
真剣な表情で市場調査の結果を聞く参加者
県繊維工業試験場(上原英之場長)は、桐生市の同試験場で、シルクを使った土産開発に向けたセミナーを開いた。市内外の繊維製造業者13社が、旧官営富岡製糸場で行われた市場調査の結果などに、真剣な表情で耳を傾けた。
富岡製糸場と絹産業遺産群の世界文化遺産登録運動を盛り上げ、企業の商品開発力向上を目指す事業の一環。セミナーに参加したのは、ことし10月に発足した県世界遺産関連絹製品開発研究会の会員で、試験場とシルク土産の共同開発に取り組んでいる。
セミナーではひかり税理士法人の沼沢啓吾さんが講演。沼沢さんは調査の結果、製糸場の来場者の7割を60歳以上が占めることや、土産を自分用に買う人が多く、千円程度の商品が売れていることを報告した。想定される販路ごとに製品開発する際のポイントを解説した。