下仁田・荒船風穴 正確に慎重に 修復本格化
- 掲載日
- 2013/12/18
修復作業が慎重に行われている下仁田・荒船風穴
世界文化遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の荒船風穴(下仁田町南野牧)で、崩壊した1号風穴の修復工事が本格化している。国史跡の風穴を積み直す全国初の試みで、石の間から吹き出す冷風構造など文化財としての価値を損なわないよう慎重に作業が行われている=写真。
高さ約4・5メートルの石垣内部に足場を組み、崩れた石約160個を崩落前の写真や図面に基づいて1個ずつ積み直している。17日は石置き場からクレーンで1個ずつ石をつり上げ、位置を確認しながら正確に戻す作業が行われた。
荒船風穴は来年3月まで冬季閉鎖中。下仁田町教委は本年度中の作業完了を目指している。