■12・桐生織
伝統工芸士 泉太郎さん(41
今年の夏も桐生八木節まつりに浴衣姿がどっと繰り出した。晩秋の桐生ファッションウイークの着物イベントも年を重ねるごとに盛り上がっている。明治四十年創業の機屋「泉織物」の四代目、泉太郎さん(41)=桐生市東=は「生活の中で着物に縁のなかった世代がファションとして楽しんでいる」と、明るい兆しを感じている。
「お茶やお花をたしなむ限られた人だけでなく、和の生活の魅力に気づいた人たちも和服を受け入れている」とも。役所や企業の役職者が着物を作るケースが増えているのが、大きな手応えとなっている。
(2005年8月28日掲載)