■42・サポーター
富岡製糸場世界遺産伝道師協会長 近藤 功さん
「君たち、上毛かるたの『日本で最初の富岡製糸』を知ってるよね。今から百三十年以上も前に建てられた工場がそのまま残っているんだよ」
今月、富岡市の小学校で開かれた連合群馬富岡地域協議会主催のイベントで、近藤功さん(65)∥前橋市南町∥は小学生を相手に、旧官営富岡製糸場について分かりやすく説明した。
同製糸場を中心とする近代産業遺産を世界遺産に登録するプロジェクトに取り組む県や富岡市。その“サポーター”として活動するボランティア団体「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」の会長を務める。
製糸場の価値や世界遺産登録の意義などを一般の人たちに広めるため、求められればいつでも、どこにでも飛んでいく。この数日前には、沼田市で朝六時に開かれた企業経営者の集会に招かれ、伝道活動を展開した。
「富岡製糸場は養蚕県群馬のシンボル。世界遺産として残せれば、群馬の誇りとして県民が自信を持って生きていけるようになる。できることは何でもやり、すそ野を広げたい」と意気込む。
(2006年5月21日掲載)