絹人往来

絹人往来

■47・裏地

日本蚕糸絹業開発協同組合理事長 小林 幸夫さん
日本蚕糸絹業開発協同組合理事長 小林 幸夫さん

シルク産業の生き残りをかけ、県が奨励する群馬オリジナル蚕品種の繭を使った呉服の商品開発に取り組む日本蚕糸絹業開発協同組合(高崎市問屋町)が、昨年四月に発足した。製糸、機屋、精練、染色、問屋など、絹業界の「川上」から「川下」までが手を結び“垂直連携”を実現した。

「関連のいろんな業者が縦の組織体をつくり、物作りを進める。時代は『量』から『質』に移っている。本当のいい物を作り、販売先も確保していくことで、それぞれの業者が食べていけるようになる」

碓氷製糸農業協同組合とともに組合設立を呼び掛けた理事長の小林幸夫さん(46)=同市並榎町=は、絹製品のブランド化戦略により、厳しい状況に追い込まれているシルク関連産業を活性化できると確信する。

(2006年6月25日掲載)