■26・研究会
養蚕農家 高橋 純一さん(57)
蚕桑技術や養蚕経営を研究してきたグループが新たなアイデアで活躍の場を広げている。シルク製品開発、養蚕文化の継承-。旧官営富岡製糸場の世界遺産登録に向けた機運が高まる中、約三十人の農家らでつくる地元の「甘楽富岡蚕桑研究会」は伝統ある養蚕の復興を目指し奮闘している。
「養蚕の量が少ないから、いまは蚕桑研究会の方が忙しい。本当は次の人にバトンを渡せればいいんだけど」。十年近く同研究会で会長を務める高橋純一さん(57)=富岡市桑原=は語る。
養蚕農家の三代目。甘楽農業高校(現富岡実業高校)を卒業した後、すぐに就農した。「長男だったからね。初めから、うちで養蚕をするという自覚はあった」
(2005年12月18日掲載)