絹人往来

絹人往来

機運盛り上げへCD 応援ソング 石川 由香さん(30) 太田市城西町 掲載日:2007/06/08


「FLY~絹の翼を拾い集めて~」を収録したCDアルバムを持つ石川さん
「FLY~絹の翼を拾い集めて~」を収録したCDアルバムを持つ
石川さん

 富岡市を拠点に活動するバンドで作詞作曲と歌を担当している。夢や希望に向かって頑張る人が大好きで、2006年夏には、旧官営富岡製糸場の世界遺産暫定リスト入りを目指して活動する人たちへの応援ソング「FLY~絹の翼を拾い集めて~」を発表。より多くの人に関心を持ってもらおうと、今でも歌い続けている。
 「恥ずかしながら、昔は繭や製糸場と言われてもピンとこなかった。それが偶然、暫定リスト入りを目指す動きがあることを知って曲を作った。かつてライブをした場所で思い入れもあったし、曲はすんなり出来た。完成してからは、すごく関心がわきましたね」
 歌詞は、暫定リスト入りに向けて努力する1人1人が1枚の小さな羽で、それが集まって世界に飛躍できる大きな翼になるという内容。
 「多くの人と一緒になって、機運を盛り上げていきたいという思いがあった」
 今年1月、富岡製糸場の世界遺産暫定リスト入りが決まると、うれしい気持ちでいっぱいになった。それ以来、養蚕を知らない世代や世界中の人に富岡製糸場のことをもっと知ってもらおうと、ライブでは毎回、富岡製糸場のことを話す時間を設けている。
 「昔の私がそうだったように、養蚕について教科書で習うことはあっても、身近に感じる機会が少ない若い世代の多くは、富岡製糸場に関心が薄いと思う。群馬が世界に誇る遺産なのだから、県民が知らないのは寂しい。だったら親しみやすいライブを通じて呼び掛ければ、興味を持ってもらえると思った」
 今年も県内で20回以上のライブを予定。“伝道師”の1人として歌い続けるつもりだ。
 「富岡製糸場のことを知らない他県や外国の人に説明するには、言葉だけじゃなくて音楽でも絵でも写真でもなんでもいいということを示したかった。ライブに来てくれた人がさまざまな伝達手段を身に付けてくれれば、もっと多くの人に知ってもらえるはずだから」
 世界中の人に富岡製糸場の歴史的な価値を紹介したい強い気持ちを歌詞の一節に込めた。
 「世界へ届け…みなぎるパワー」

(太田支社 松下恭己)